SNSを活用した事業で成長を続けている株式会社BUZZ。その経営を率いるのが、代表取締役の溝口優也氏です。同社はInstagramの活用方法を学べるバズカレッジを中心に、企業アカウントの運用支援やSNS分野で活躍する人材の育成など、複数の事業を展開しています。2024年には上場企業グループの一員となり、事業基盤をさらに広げました。

現在では売上高30億円規模に成長したとされる株式会社BUZZですが、溝口氏のキャリアはSNS業界から始まったわけではありません。最初に働いたのは、携帯電話を販売する店舗でした。接客の現場で得た発見をきっかけに副業を始め、物販やEC事業を経て、現在のSNSマーケティング事業へとたどり着いています。

本記事では、溝口氏が会社員から事業家へと転身し、株式会社BUZZを成長させるまでの流れを紹介します。

携帯電話の販売現場から始まったキャリア

溝口優也氏は、1994年に神奈川県綾瀬市で生まれました。情報処理について学べる専門高校を卒業した後、大手携帯販売会社に入社し、店舗での営業や接客業務を担当します。

当時の溝口氏は、将来自分で会社を経営することを具体的に思い描いていたわけではありません。まずは一人の販売員として、来店する顧客への案内や契約手続きといった日常の仕事に向き合っていました。

その後の進路を変えるきっかけとなったのが、携帯電話会社の乗り換えに伴う特典制度です。当時は、通信会社を変更することで高額な還元を受けられるケースがあり、その制度を活用して利益を得ている人もいました。

店舗でさまざまな顧客と接するなかで、溝口氏はこうした方法があることを知ります。自分自身でも試した結果、会社に勤めながら個人で収益をつくることが可能だと実感しました。決められた商品を販売するだけでなく、仕組みを理解し、工夫することで新しい価値を生み出せると気づいたことが、その後の事業活動の原点になったと考えられます。

物販を通じて自分で収益をつくる力を身につける

携帯販売の仕事を続けながら、溝口氏は副業として商品の転売に取り組むようになります。リサイクルショップなどで市場価格よりも安い商品を探し、インターネット上で販売する物販ビジネスです。

店舗を回って商品を仕入れ、売れ行きや相場を確認しながら販売する日々を重ねることで、徐々に利益を出せるようになりました。どの商品に需要があるのか、どの価格であれば購入されるのかを考え続けた経験は、後のマーケティング事業にも生かされることになります。

溝口氏は、物販によって得た知識や実践方法をSNSでも発信し始めました。継続して情報を届けていると、投稿を見た人から方法を詳しく知りたい、直接教えてほしいという相談が寄せられるようになります。

そこで、単に商品を仕入れて販売するだけでなく、自身が培ってきたノウハウを他者に伝える活動にも取り組むようになりました。これが、後に展開する教育事業やSNS支援事業につながる最初の一歩です。

副業の規模が大きくなるにつれて、会社員として得る給与を上回る収入を生み出せるようになりました。しかし、すぐに退職を決断したわけではありません。当時は店長へ昇進したばかりであり、任された店舗や周囲のメンバーに対する責任も感じていたためです。

安定した仕事を続けるか、自ら事業を始めるか。迷いを抱える溝口氏に独立を提案したのが、現在の共同経営者でした。その誘いを受け、溝口氏は会社を離れる決意を固めます。そして2017年4月、本格的に事業家としての道を歩み始めました。

By admin

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA